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カトリーナ

骨つながりで、メキシコの有名人を紹介
このガイコツの貴婦人、名前をカトリーナといいます。
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メキシコでは、ゆかいなガイコツたちにたくさん出会います。
日本のお盆のような行事、”死者の日”には町中にガイコツの飾りが溢れます。
また、民芸品にも、ガイコツのものがたくさんあります。
↓我が家のガイコツたち
カトリーナ_f0023941_18512910.jpg
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他にも、ガイコツ犬を散歩させるガイコツ、お産をするガイコツとガイコツのお医者さん、手術を受けるガイコツとガイコツ医者、ガイコツのマリアッチ、赤ちゃんガイコツを背負うお母さんガイコツ、酔っ払いガイコツなどなど・・。
日常の一場面を切り取った、ちょっとブラックなものが多いです。
ガイコツ同様、悪魔の民芸品もたくさんあります。
ちょっと毒気があってでも憎めない、そんなものが人気のよう。

どうしてメキシコではガイコツが人気なのか?
はっきりしたことは分かりませんが、スペイン人が来る前から、メキシコ人たちはガイコツを描いていました。
それは、死を司る神の姿や、死の象徴でした。
顔の半分がガイコツで、半分が肉付きのいい人間の顔、そんな素焼きの置物(?)を博物館で見たことがあります。
ガイコツは、人間の内面も表しているのかもしれません。
先スペイン期のガイコツはどれも死をイメージさせるおどろおどろしいものですが、今のように人間の営みを表した滑稽な姿で描き始めたのは、ホセ・グアダルーペ・ポサダという人のようです。
彼はメキシコ革命などをテーマに、登場人物をガイコツにして風刺画を描きました。
その彼が描いたガイコツの貴婦人、これがカトリーナと呼ばれていたのです。

ガイコツの作品の中でもカトリーナは特に人気で、上品で、時にセクシーな彼女の姿をよく見かけます。
典型的なカトリーナの装いは、つばのついた大きな帽子にふわりとした羽飾り、西洋の貴婦人が身につけていたような上品な洋服です。
しかし、現代のアーティストは、思い思いにカトリーナを着飾らせています。
下の彼女は”カトリーナ”と呼んでいいのかわかりませんが、凛とした美しい姿は、カトリーナのようです。
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*お知らせ*2月27日の出来事をアップしました。
by mangorico2 | 2006-03-10 18:43 | メキシコ雑学
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