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ライムにまつわるエトセトラ

私の家のパティオ(中庭)には、ライムの木があります。
メキシコ料理には絶対に欠かせないライム。
どのくらい欠かせないかというと、まず、スープ系の料理には絶対にライムを絞って入れます。
↓consomé de pollo(コンソメ・デ・ポジョ。鶏肉と白米、野菜を煮込んだスープ。)
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私は酸っぱい味が苦手なので、最初はいらないと言っていたのですが、セニョーラが「この料理はライムを加えて初めて完成されるんだから。入れる前と入れた後では、味が全く違うのよ。」と言うので絞ってみると、確かに美味しい。
単にライムの味が加わっただけではなく、何か化学反応を起こしているんじゃないかと思うくらい変わります。
ライム大好きな人は、もうライムの味しかしないじゃん、というくらいまで入れますが・・。
それから、タコスを食べる時もライムを絞ります。
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その他、何にでもライムを絞ることができます。
焼飯だって、カレーライスだって、ラーメンだって・・・!!
ライムを絞るとメキシコ人好みの味に早がわり!(和食にライムはホントはやめて欲しい^^;)
こっちで食べられるお寿司に添えられるのは、ライム入りの醤油です。
それから、ライム果汁を絞った飲み物、agua de limón(アグア・デ・リモン。ライム水)もあります。

我が家はこの木のおかげで、ライムをスーパーで買わなくてもいいのです。
私の部屋にいると、ポトッ、ポトッとライムが熟して落ちる音が聞こえます。
ライムと言えば緑色をイメージしますが、我が家の完熟ライムは黄色です。
よく売られている緑色のライムは、熟す前にもぎとられているから。
まだ熟れていない酸っぱい味をメキシコ人が好むからという理由だそうです。

しかし、最近我が家のライムも、実が減ってきました。
ライムのシーズンは夏で、冬には実をつけなくなるのです。
(もう1月なのにまだ実をつけているので、よくがんばっているほうだと思う。)
そのかわり、冬は次の夏の準備をしています。
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ライムの花です。
冬は、葉といっしょにライムの花も落ちてきます。
この花の根元にライムの「もと」があって、花が落ちた後少しずつ育ち、7月頃には立派なライムになるそうです。
今日見つけた花の「こども」に会うのは夏。
楽しみです(食べるのが・・^^)。

セニョーラに教えてもらいながら二人でライムの木を見上げていると、ハチドリが花の蜜を吸いにきていました。
蜂のように羽を震わせて花から花へと渡る姿が、かわいらしかったです。

ちなみに・・・
メキシコではライムのことをlimón(リモン)と言いますが、スペインのスペイン語ではライムはlima(リマ)といいます。
limónは、日本でよく見かける黄色いレモンのことです。
しかしメキシコでは、どちらもlimón。
ほとんど黄色いレモンは使われないので、たまーにスーパーで売られている時は、limón(ライム)、limón amarillo(黄色いライム?)と区別しています。

*お知らせ*
12月23日の出来事を更新しました
by mangorico2 | 2006-01-16 06:21 | メキシコ雑学
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