大統領候補者に会った!

セントロに行くと、目抜き通りのオブレゴン通りが通行止めになっていました。
なにやら大きなステージができていて、人だかりができています。
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大きな垂れ幕と、黄色やオレンジの旗を持った人々。
渡されたチラシを見ると、一人のおじさんの顔と名前が。
彼の名前は、Andés Manuel López Obrador(アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール)。
長い名前なので通常はロペス・オブラドールと呼ばれています。
そう彼は、今年7月に行われるメキシコ大統領選挙の候補者の一人。
もとメキシコシティの市長で、PRD(民主的革命党)に所属しています。

セントロは、たくさんの人でごった返していました。
ステージにはまだロペス・オブラドール氏の姿はなく、支援者らしきおじさんたちが、声をはりあげ何かを訴えていました。
さらに、募金を集める若者たち、音楽を演奏して場を盛り上げるバンダ、鼓笛隊などの姿も。
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子供を連れてきたお母さん、子供がお菓子を買ってよーとせがんでいます。
大勢の人が集まると、これはチャンスと物売りも集まります。
トウモロコシ、アイスクリーム、キャンディー(チリ味)、綿菓子、ナッツなどのおつまみetc。
みんな、何やかんやと食べながら、演説を聞いています。

1時間半ほど支援者たちの演説が続いて(私はその間セントロで買い物)、やっとロペス・オブラドール氏が登場。
舞台までは100mほど花道があり、向こうからテレビカメラや支持者に取り囲まれながら歩いていきます。
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なんとか、写真に収めることができました!
中央の白髪のおじさんです。
彼が舞台に上がってからは、人だかりで全く見えませんでした。
日本だと危ないと注意されそうですが、メキシコでは皆、登れるところはどこでも登ってしまいます。
例えば、公衆電話の上によじのぼる。
バス停の雨よけの屋根の上にのぼる。
商店の看板の上にあがる、等々。
お祭りか、コンサートのようでした。
熱心な支持者の人もいるでしょうが、人々は非日常を少し楽しんでいるようにも見えました。

彼の演説は、私の乏しいスペイン語力ではよくわかりませんでしたが、「年収・・ペソ以下の貧困層に、・・ペソを支給する」とか、「・・歳以上のお年寄りに毎月・・ペソを支給する」、「医療の充実、無料で薬を配布(すでにメキシコでは医療費は無料、しかしレベルは低く、お金持ちは私立の病院に行く)」、「すべての人に質の高い教育を」、「スポーツ、芸術、科学研究に力をいれる」、「雇用を増やす」などを公約に挙げていました。
正直なところ、そんな良いことばかり言ってできるの?と思いましたし、良いことは誰でも言えるのではと思ったのですが・・。
エドに話すと、「公務員の数を減らすか、給料を減らせばできるよ。」とのこと。
メキシコでは、一番の高給取りが医者、次いで公務員だそうです。
公務員というのは狭き門で、コネがないと入ることができません。
富める者が、身内だけでますます富めるシステムを作ってしまっているのが役所の世界。
その現実を変えることができれば、メキシコはもう少しよくなるのかもしれません。
ロペス・オブラドール氏は、貧困層に厚く支持されているそうです。
エドの読みによると、もしかすると彼が当選するかも、とのことです。
私のこの留学期間中に選挙があり、メキシコ中が大きく揺れ動くことでしょう。
とても興味深いです。

ちなみに、ロペス・オブラドール氏の所属するPRDは、メキシコ議会の野党で、中道左派にあたります。
現在の大統領、ビセンテ・フォックス氏はPAN(国民行動党)で保守、現在の与党です。
彼が大統領に当選するまでは、71年間もPRI(制度的革命党、中道右派)による一党独裁政権が続いていました。
政党としては他に、PT(労働党、PRDから分離した社会民主主義政党。今回の選挙ではロペス・オブラドール氏を支持)、PVEM(環境緑の党)などがあるそうです。
先日ボリビアで、先住民出身の初の大統領(エボ・モラレス氏)が誕生し、同時に、ベネズエラ、アルゼンチン、チリ、ブラジル、ウルグアイに続く中南米で6番目の左派政権誕生となりました。
この波にメキシコも乗るのか、現在の与党PANが勝利するのか、はたまたPRIが政権を奪い返すのか。
注目したいところです。
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by mangorico2 | 2006-01-27 17:01 | クリアカン
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