人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ラバデラとラバドラ

ラバデラ(lavadera)とは洗濯場のこと。
ラバドラ(lavadora)は洗濯機のことです。
↓ラバデラ
ラバデラとラバドラ_f0023941_18711100.jpg

これは石造りで、右側に水をためておくスペース、左側に服を洗うスペースがあります。
服を洗うところは、奥に向かって傾斜がかかっていて、底には波模様がついています。
そう、これは固定式洗濯板では!?
↓Tシャツを洗うセニョール
ラバデラとラバドラ_f0023941_1895187.jpg

底一面にTシャツを広げて、石鹸をつけ、ブラシでごしごしとこすっています。
これはセニョールの洗い方。
汚れのきついものを洗う時のようです。

セニョーラが洗う様子を見ていると、普通の汚れの洋服は、この波波の上で服をもみながらリズミカルに洗っています。
我が家には洗濯機がありますが、これを使うのは私と、大量の洗いものがある時のみ。
セニョーラはちょこちょこと、日々ここで洗っています。
曰く、
「どうも洗濯機だときれいに洗えているのか分からない。自分で手で洗ったほうがきれいになる。」
とのこと。
私はすっかり洗濯機に慣れているので、手洗いが面倒くさくてなりません。
黒いTシャツなどを別に手洗いする時は、洗濯機のまねをするように、タライに水と洗剤を入れて、手でジャブジャブともむだけです。
・・・結構テキトーです・・汚れ落ちてるかな?

先日、先輩のlafiestaさんのブログ洗濯板への道(岡山県鏡野町)を拝見して、そういえば身近にあったなと思い出したのです。
日本では廃れてしまった洗濯板ですが、このラバデラはどこの家にも必ずあります!
チアパス州から来て彼と二人暮らししているRocio(ロシオ)の家には洗濯機がなく、洗濯はこのラバデラonlyです!
たしかにあると便利なラバデラ。
よくラバデラの写真を見てもらうと、蛇口が右側にしかないのがわかります。
洗った服を洗い流すには、右側でためた水をくんで、左側に注ぐしかないのです。
蛇口をひねって水をかけて流す、ことに慣れていた私には、これも面倒に思えました。
でも、あらかじめ水をためておけば、使いたい量の水がすぐに汲めて、ストレスなく洗えることがわかりました。
次回は私も、波波でゴシゴシとやってみようと思います。

追伸:今日から旅行に行ってきます。
チワワ鉄道に乗ったり、あと、シナロア州の小さな町も訪ねます。
# by mangorico2 | 2006-04-15 18:05 | メキシコ雑学

巡礼行列

セマナ・サンタ(聖週間)中の金曜日の今日、巡礼行列(Procesion・プロセシオン)が行われました。
この金曜は、イエス・キリストが十字架に架せられたとされている日で、捕らえられてから処刑されるまでの様子が再現されます。
大勢の人が見守る中、若者たち中心に演じられる、『劇』のような雰囲気で始まりました。
教会でまず、捕らえられたイエス・キリストの罪を、民衆に問う場面があります。
民衆は口々に、「キリストを処刑しろ!」と叫びます。
そして、イエス・キリスト役の人は十字架を担ぎ、道路に出て、町内を巡ります。
大通りを通るので、そのつど道路を一時的に通行止めにしていきます。
巡礼行列_f0023941_17182365.jpg

イエス・キリストが歩いている間も、絶えず、
「うそつきめ!」
「偽りの王め!」
「はりつけにしろ!」
といったヤジが飛び、ムチが打たれ、石を模したものが投げられます。
↓当時の衣装を着た、役割を演じる人々
巡礼行列_f0023941_1719629.jpg

大勢の人が、この巡礼行列の後をついていきます。
ところどころで主要な場面を演じながら、1時間ほど町内を練り歩いた後、再び教会に戻ってきます。
そこで、ついにイエス・キリストが十字架にはりつけにされる場面が再現されます。
巡礼行列_f0023941_17192937.jpg

十字架の上のイエス・キリストは、何か言葉を叫んでいます。
今日は(今日も)とても日差しが強くて、暑かったです。
本物のキリストじゃなくても、十字架を担いで1時間も歩き回った彼はかなり疲労しているでしょう。
暑さ、のどの渇き、疲労、人々からのヤジ、はりつけの刑、そんな状況の中で、彼はどんなことを考えているんだろう。
私は、この大変な『役柄』を演じるのは、とても名誉なことなんだろうなあと考えていました。
ギラギラと照りつける太陽を受けて、ぼんやりとした頭で、彼は何を思っているんだろう。

ついにイエス・キリストは息絶えます。
私たちは地面にひざまづいて、お祈りの言葉を聞き、それを復唱します。
すぐ横で、涙を流している女性がいました。
私はキリスト教をよく知らないので、一緒に十字を切ったり、お祈りをしたりできません。
心から信じていない私がこの場にいることが申し訳なく感じて、まだまだ続きそうな現場を、そっと後にしました。

このような巡礼行列は、メキシコ各地で行われます。
中でもメキシコシティのIztapalapa(イスタパラパ)というところが大規模で有名です。
この日人々が集まるイスタパラパの丘ではつい最近、テオティワカンの月のピラミッド級の神殿があることが確認されました。
メキシコで1500年前の巨大ピラミッド発掘される
しかし、毎年大勢の人がつめかけるため、地上に出ていた部分はもう崩れてしまっているそうです。
また、現在も重要な宗教施設として使われており、教会や家も建っているので、それを壊して発掘するようなことはできないそうです。
残念に思いますが、過去と現在のどこで折り合いをつけるかというのは、難しい問題ですね。
スペイン人たちがメキシコを征服した際、メキシコ人たちが当時信仰していたものをすべて消し去ろうとしました。
宗教施設を破壊して、その上に教会を建てています。
だからメキシコシティには、まだまだ知られていない遺跡がたくさん眠っているのです。
長い長い月日を経て、キリスト教はメキシコの国教であるかのように浸透してきました。(国民の95%がカトリック)
しかし、スペイン人が持ち込んだままのキリスト教ではなく、古くからの信仰と融合したような形で残っているのです。
修道士たちは徹底的に『異教』を排除しようとしましたが、それは不可能でした。
今でも、キリスト教のお祭りの日に、古くから残る踊りを奉納したりするそうです。
実際に、タクイチャモナという村に行ったエドが、『仮面をつけてムチで打ち合う踊り』を見たそうです。
当時の布教者たちには不満の残る結果かもしれませんが、そうして融合してきたからこそ、今でも厚く信仰されているように思います。
# by mangorico2 | 2006-04-14 17:17

ノー・肉・デー

「今日は、Pescado Sarandeado(ペスカド・サランデアード)を食べに行くわよ」
とセニョーラが言いました。
これは、炭火で魚を丸ごと焼いた料理だそうですが、まだ食べたことがありません。
でも何だかおいしそうなので、「はーい」と答えました。

その後、クリアカン在住の日本人Iさんから、「友人がシーフード食べに行こうって誘ってくれてるけど、行かない?」というメールが届きました。
先に家族と魚を食べることが決まっていたので、残念だけど断りました。

さらにその後、エドとチャットをしていると、
「あっ、これから家族とエビを食べるよ。また後でね。」
と書いてエドは去って行きました。

・・・なんだか、みんな魚介類を食べる日だなあ。
と、思ってセニョーラに今の出来事を話して、
「まるで、今日はシーフードの日みたいだね!」
というと、
「あら、今日はシーフードを食べる日なのよ。」
との返事が返ってきました。
わお!
イエス・キリストが十字架に架せられた金曜日と、その前日の木曜日(今日)は、肉を絶つ日だそうです。
セニョーラによると、今日はまだ食べてもいいけど、金曜日は絶対に肉を食べないそう。

そんなわけで、今日は家族に連れられてシーフードレストランにやってきました。
大きな道路沿いにあるレストランで、壁で店が仕切られていないオープンな雰囲気。
↓メニューの合間になぜか鹿の頭。
ノー・肉・デー_f0023941_1450911.jpg

前菜に、魚介類をライムとトウガラシにつけこんだものを頼みます。
ノー・肉・デー_f0023941_14524768.jpg

生のエビとゆでたエビ、生の貝柱、ゆでたタコ、それにキュウリとタマネギを和えています。
メキシコに来て、初めてタコを食べました!
それから、メキシコでは刺身のような生魚をたべることはありませんが、エビや貝柱、カキなどの貝類は生で食します。
メインは、真鯛を炭火で焼いたもの!
ノー・肉・デー_f0023941_14564737.jpg

真鯛を開いて、上にマヨネーズをベースに作ったソースを塗って焼き上げています。
ほくほくの身。
ソースもおいしい!
しかもこんな大きな真鯛、見たことない!
各自のお皿に取り分けて、トルティージャ(機械でプレスしたのではなく、手でのばしたものだった)にはさんで、トマトベースのソースをかけて食べます。
ノー・肉・デー_f0023941_1502068.jpg

この鯛がおいしかったのはもちろんのこと、魚を丸々いっぴき食べるのは久しぶりでした。
ほっぺのところの肉や目の下の肉をほじり出していると、なんか、生きものを食べているんだという感覚がよみがえります。
さらに、『私は魚を主食(ホントは主食とは言わないけど)にしている日本人なんだ』と再確認したり。
セニョールが親切に私に、「その、ほっぺたの肉がおいしいよ。」と言ってくれたのですが、
『ほほほ、誰に対しておっしゃっているのかしら。私を、魚を知り尽くしている日本人と知ってのことかしら。』などと心の中で言ってみたりしたのでした。
実際は私はそんなに魚に詳しくないのですが、妙なプライドが出てきたりして。
魚っていいなあ、おいしいなあ、それに、私にとってとても重要だったんだ。

今日は、キリスト教の行事のおかげで、思わぬところで魚を食べることができました。
ラッキー!
この30cmほどの真鯛料理は140ペソ(約1400円)でした。
鯛は高いし、あまり食べたことがなかったので日本での相場がわからないのですが、この値段は安いのでしょうか?高いのでしょうか?
大人4人で平らげました。
また食べに行きたいなあ♪
# by mangorico2 | 2006-04-13 14:38 | クリアカン

春休みの過ごし方・その2

春休み3日目は、クリアカン在住のIさんと中華料理バイキングへ。
china-in(チナ・イン)という、中国人オーナーが経営するレストランです。
いつも私たちを見つけると、笑顔であいさつしてくれます。
日本と中国、すぐ近くにあって顔も似ている私たちの共通言語がスペイン語というのも、なんだか不思議な感じがします。
おいしい中華をたらふく食べて、いっぱいおしゃべりして、ちょっと買い物をしたりして、女友達っていいなあ・・なんて思った1日でした。
服屋さんでお互い試着して、「あ、それカワイイ!」なんて言い合うのは楽しいです。

今回の休みは2週間もあって、遠くに旅行に出かけたりするのに最適(どこも混んでるけど)なのですが、なんだか、のんびり過ごしたい気分なのです。
まだ、『メキシコシティから帰ってきたばかり』という気持ちになっているからかもしれません。
しかし、
せっかくの休み、旅に出ないわけにはいきません。
そろそろ旅の計画を立てないと!
今回は、『いきあたりばったり、チワワ鉄道沿線の旅』にします。
『チワワ鉄道・女ひとり旅』というタイトルも捨てがたいです。
いずれにせよ、愛らしいチワワ犬で有名なチワワまで行ってきます。
出発は、たぶん土曜日です。

↓近所で出会った猫(よく見ると奥にも猫が!!)
春休みの過ごし方・その2_f0023941_14352479.jpg

# by mangorico2 | 2006-04-12 14:23 | クリアカン

春休みの過ごし方

春休み2日目です。
昨日の日記に書きましたが、この春休みは、キリスト教の大切な祝日です。
仕事等が休みなのは、この大切な日を家族で祝うためなのです。
しかし、
学校や仕事が休みとなれば、出かけたくなるのが人間の性(さが)!
このセマナ・サンタの時期はメキシコの旅行シーズンで、主要な観光地はどこもいっぱい。
もちろん、メキシコ国内からだけでなく、海外からもやってくるからですが。
シナロア州の観光地として有名なのは、海辺の町マサトランです。
私がステイしている家の息子さんも、今日からマサトランに遊びに行きました。
私の友達も金曜・土曜にマサトランに行くから、一緒に行こうと誘ってくれました。
シナロア中の人がマサトランに集結するのでは?!と思うくらい、みんなマサトランに行きます。
先週の日曜に家族と訪れたアルタータという海も、大勢の人です。
熱心なカトリック信者は、「こんな時に海に行ってハメをはずすなんて」と言いますが、まあ、仕方がないですね・・。

今日は、体育科に通う友人Joel(ホエル)の家で、カレーを作って食べました。
ホエルの家族や友達、近所のおばさんも交えて大人数で。
1箱と半分のカレーと約6合のお米がきれいになくなりました。
おいしいと言ってくれて良かった。
カレーはどこでも好評です。
その後、お抹茶を点てて飲んでもらったのですが、普段お茶というものを飲みなれてないメキシコ人には少々きついよう・・。
「・・・なんか、変な味。」
「・・・魚の味・・。」(魚が嫌いなホエルの感想。だから、お茶は植物だから!)
「・・・めっちゃ緑・・」
等々の感想が出ました。
チアパス州から来ている男の子JoseLuis(ホセ・ルイス)ひとりだけが、「おいしいよ」と言って2杯飲んでくれました。

その後ホエルの家を後にして、ショッピングモールFORUMへ。
エドとエドの友達たちと一緒に映画を見ました。
アイス・エイジ2という子供向けの映画で、期待していなかったんだけど面白かった!
メキシコ人みんなが大笑いしているところで笑えない(スペイン語わかんないんだもん・・)のがちょっと悲しかったけど。

こんなかんじで、春休み2日目が終わりました。
特に大きなことはしていないけど、友達にも会ったし、映画も見たし、休日らしい日だったかな。
# by mangorico2 | 2006-04-11 13:59 | クリアカン