モレーリアに着きました。
いつも泊めてもらっている友達の家に着くと、「今日はposada(ポサダ)をするわよ」とお母さんが言いました。 玄関には、今日割られるためのpinata(ピニャタ)が。 ポサダは、クリスマスに関連する大切な行事ですが、日本では知られていません。 ポサダとは、スペイン語で宿という意味です。 キリストが生まれる前、お父さんのヨゼフとお母さんのマリアは、旅をしていました。 そして、身重のマリアを泊めてくれる宿を探して回りましたが、断られてばかり。 9日間訪ねまわって、ようやく24日に馬小屋の中に泊めてもらうことができました。 ポサダは、このヨゼフとマリアの巡礼を模しています。 本来は16日から23日まで毎晩、ご近所のみんなと集まって順番に家を回り、「訪ねては断られ」ということを繰り返します。 そして、24日の晩についに扉は開かれ、みんなで中に入ってパーティをするのです。 現在では、ポサダは16日から23日までの1日だけ、家族や親戚が集まって行うことが多いです。 さらに、クリスマス休暇前に職場や学校の友人と集まるパーティも、ポサダと呼ばれています。 その場合は宗教的な意味合いはなくて、普通のパーティです。 日本の忘年会みたいなかんじかな。 夜8時頃になって、親戚や友人が集まってきました。 最初に、お祈りの言葉を唱和していきます。 私には何のことかわかりませんでした(^^;) その後、手に手にろうそくを灯して、家の中で巡礼の真似をしました。 扉の内側と外側に別れて立って、何か、言葉をやりとりしています。 と、私のろうそくが吹き消されました。 友達のシルビアが、いたずらっぽくこっちを見ています。 さらに、隣の友達のろうそくも消そうともくろんだりして、すっかりふざけてる。 ラサロ(シルビアのお兄さん、写真の男の子)の火をもらった私のろうそくを再び狙っています。 そんなことをして遊んでいたら、いつのまにか儀式は終わっていました。 お菓子の詰め合わせと、フルーツの詰め合わせをもらいました。 みかん、サトウキビ、ピーナッツ、グアバは、ポサダの定番だそうです。 それから、ponche(ポンチェ)も頂きました。 これは、パイナップル、グアバ、サトウキビ,エホコテ(びわみたいな果物)、リンゴ、干しブドウetcの果物とラム酒、シナモン、黒砂糖を煮詰めて飲む、温かくて甘い飲み物。 ポンチェのレシピは、各家によって若干違います。 ポサダといえばtamales(タマレス。とうもろこしの粉を練った生地を、とうもろこしの皮に包んで蒸した料理)も定番料理ですが、この日はありませんでした。 ポンチェで温まりながら、順番にピニャタを叩く順番を待ちます。 パーティには必ず登場するピニャタ。 最近はアニメのキャラクターなどのものが多いですが、クリスマスの時のものは星型です。 かわいいのに・・・みんな思いっきり叩いていきます。 たまに、ピニャタを割る前に、ピニャタを叩く棒を折ってしまうこともあります。 その後、夜遅くまでみんなでゲームなどをして遊びました。 明日仕事がある人もいるのに・・・メキシコ人はとてもタフです。 ※ピニャタについての説明は、アリクイ通信(1)の10月24日のページをご覧下さい。
by mangorico2
| 2005-12-20 07:21
| メキシコの旅
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